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2011年10月17日

浮くっしょんを学校や保育園に

ある日子どもが図書館から本を借りて帰ってきました。

「いつのまにか名探偵」


いつのまにか名探偵

いつのまにか名探偵
著者:杉山亮
価格:1,050円(税込、送料込)
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子ども向けの推理もの(字は少なくてほとんど絵本に近い)で、著者は杉山亮です。

シリーズもので次々借りてきては読みふけり、

「誕生日にはこの本買って!」

と言うのです。
こんなに夢中で本を読むなんて初めてだったので驚いたのですが、作者のホームページ
を見つけて
直接本を注文したら、なんと作者直筆のメッセージ付きで本が送られてきた!!

私も子どももとても喜びました。

この方は本を書くほかにもいろいろなさってるのですが、中でも自宅を開放して語り部もされているところがすごいと思いました。


で、このたびの東日本大震災についても子どもたちに絵本を贈る活動をなさったりボランティアへの支援をされたりしているのですが、考え方とやり方がとても心に響くのです。

考え方はシンプル。
やり方も具体的。
とってもわかりやすいし、自分にもできそうなことを提言していらっしゃる。

で、HPの日記でこのたび発言された内容も素晴らしいと思いました。
「津波対策に 学校に救命胴衣を常備しよう」
というのが趣旨です。

モンベルの浮くっしょんを推薦するのは
「何年後にくるかわからない津波のために教室に救命胴衣がずらずらと並ぶ光景はゆううつだけど、座布団型なら違和感がないから」
という、何ともあたたかみのある杉山さんの考え方が私は好きなのです。


浮くっしょんを学校や保育園に

「浮くっしょん」kid's


コピペはご自由にどうぞ、とのことでしたのでコピペします。

ちょっと長いですが読んでいただけるとうれしいです。
私もこのこと人に話してみよ。

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日付 : 2011/10/16 いつかまた来る津波のために



最近の講演の中で必ず話していること。

今回の震災はみっつにわけて考えられる。
地震と津波と放射能。

そのそれぞれに被災地があって被災者がいて
支援していかなければならない。
支援の仕方もいろいろ違う。
緊急手術のような支援と
漢方薬のようにゆっくりじわじわの支援。
お金の支援に知恵の支援。
どれも大事だ。
みんな、自分の得意分野を早く見つけて
動き出せばいいと思う。
原発関連がさまざまな思惑の人がいて一番複雑。

また、次の震災の予防も考えなければならない。
放射能に関しては
今回を教訓とするなら
原発はすべて廃炉にするしかない。
推進論者は「それでは国が貧乏になる」というけれど
貧乏になったとしてもしょうがない。
健康な暮らしの方がいい。
たぶん、そんなに貧乏にはならないと思うけど…
きっと幸福観が違うんだろう。

では地震と津波に予防はありうるか?
地球がすることについては
どうしようもない。
ただ、被害を軽くする方法を考えるだけだ。

そうしたら…ひとつ見つけた。
それを紹介するのが
これからぼくが受け持とうと思っていること。
モンベルというアウトドアグッズの店がある。
全国各地にチェーン店がある。
社長は辰野勇さん。
アイガーやマッターホルンの壁を登った
山登りの世界の有名人。

モンベルは震災直後から
義援隊を作って被災地に入って大活躍した。
アウトドアグッズはこんなとき、ばっちりだ。
春の東北の被災地の体育館では
毛布より寝袋の方が絶対暖かい。
フリースやダウンの生地も軽くて暖かくていい。
体育館の中に山のテントを立てれば
すきまかぜも入らないし
プライベートも保てる。

その辰野さんの文章を先月初めに読んだら、こうあつた。
「全校生徒の七割が行方不明になった大川小学校は
校庭待機していて被害にあつた。
だが、あのとき、全員が救命胴衣を着ていたら…
もっと助かったのではないか」というのだ。
そうか、たしかにそうだ。
なんで、そんな簡単なことに
気がつかなかつたんだ?

カヌーをする人が着ている
体の前後がふくらんだベストみたいなやつ。
飛行機にも船にも必ず救命胴衣はあるのに…
もちろん、それをつけたって助かるかどうかはわからない。
だが、必ず浮く。
そして浮いてさえいれば、呼吸はできるし、
こわいめにあうにしても助かる確率は絶対あがったはずだ。

で、モンベルはこの震災の後
新しいタイプの救命胴衣をいちはやく開発して
九月に商品化した。
「浮くっしょん」という。
写真は「モンベル」のホームページの
「オンラインショップ」にある。

いいアイデアなのは
ふだんは教室のいすのクッションとして
使用できるようになっていること。
だって、何年後か何十年後かのために
教室に救命胴衣がずらずらとぶらさがっている光景は
やはり、ゆううつだ。
だが、いすのクッションなら違和感はないし、
いつも一番手近なとこにあるともいえる。
年に一回くらい、避難訓練で装着法の復習をすればいい。

で、辰野さんに手紙を書いたら
近々浮くっしょんのチラシをたくさん送ってくれるという。
ぼくにできることとして、
海辺の行政体や学校や幼稚園保育園に行った時には
必ず、この話をしようと思う。
津波の心配のあるところは人数分用意した方がいい。
とりあえず、大事なのは
いい子も悪い子も関係なく
みんな死なないことだ。

もちろん、今後もっと商品の改良はあるだろうし、
あった方がいい。
値段だって安くなった方がいいに決まっている。
だが、今、これが最良と思えるならこれを買ったほうがいい。
放射能をどうするかという話でなく、
これはお金で解決できるところまで来ているのだ。
支援も、お金で解決できることと
お金で解決できないことがある。
だが、お金で解決できることは
お金でどんどん解決していくべきだ。
東海地震は近い将来、きっと来るし、
いそいだほうがいいとすら思う。

だから、これを読んで納得してくれた人は
自分の知り合いで海沿いに住んでいる人に
折りを見て、話してください。
役場や議員に知り合いがいる人はなおさら。

この津波の体験を受けて
次の津波のときには死者を減らすこと。
子どもを死なさないこと。
そのために有効だと思えることなんだから
これはこれでやろう。
地震と放射能の予防はまだわからないけど、
やれることから手をつけていこう。
というわけで、あちこちでこの話を
ひろめること。
ここに、ぼくはしばらく力をそそぐつもり。
チラシがほしい人はメールください。
送ります。

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掲載元
HP 「杉山亮のなぞなぞ工房」 より
 日記&エッセイ
2011年10月16日付「いつかまた来る津波のために」




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この記事へのコメント
浮くっしょんイイですね。
学校のイスに常備ってトコがいい。
僕も小学校に話してみよっと
イイ情報をありがとう
Posted by GgreenGgreen at 2011年10月23日 19:01
Ggreenさん こんにちは

このたびの大震災でほんと毎日いろんなことを考えるようになりました。
アウトドアグッズが災害に役立つことはわかったけど、
アウトドアの会社がこれを考えて商品化したのは
なるほど鋭いなーと思いました。

ネーミングがまたイイです。
おばあちゃんの薬棚にありそう。
ネムレールとか。
Posted by 灰色猫屋 at 2011年10月25日 21:54
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    コメント(2)