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2011年01月25日

アルコールバーナーから鍋までの高さ3

アルコールバーナーから鍋までの高さ1

アルコールバーナーから鍋までの高さ2



【実験5 アルコールバーナー上部の淵から鍋底まで5mm】

※「実験1」のやり直しです。
 「実験1」では支えに木の棒を使ったので、空気の通りが悪くなったのではないかと考え、今回はバーナーのそばに支えが来ないよう改良しました。

アルコールバーナーから鍋までの高さ3


アルコールバーナーから鍋底までの距離がほんのちょっとしかないと、お湯が沸くのにどのくらい時間がかかるのでしょうか。


結果は、38分かかって47mlの燃料を使いました。

「実験1」と比べ、時間は22分短くなりましたが、燃料の量は同じです!



※なお、バーナーに直径2.5mmの針金を渡して点火し、鍋を乗せたら火が消えました。
 密着してなくても、距離が近すぎると燃えないということが分かりました。

アルコールバーナーから鍋までの高さ3


【実験6 ストームクッカーで普通に沸かす】


普通にストームクッカーを使ってお湯を沸かすと、

・沸騰まで14分
・燃料 33ml

でした。

なんと、高さが同じでストームクッカーを使わない「実験2」より4分短く22mlも少ない燃料でお湯が沸きます。



では、次。

【実験7 ストームクッカーに餅網を乗せて湯沸かし】

※バーナーと鍋の距離は「実験3」と同じです。

結果は13分かかって77mlの燃料を使いました。

アルコールバーナーから鍋までの高さ3






◆◆まとめ◆◆

★高さ2.5mm(バーナーからほんの少し浮かせた高さ)
 【実験5の※に記述】ストームクッカー無 = 火が消えた


★高さ5mm(バーナーから少し浮かせた高さ)
【実験5】ストームクッカー無 = 38分、47ml

★高さ25mm(ストームクッカーの鍋用五徳を使った高さ)
【実験2】ストームクッカー無 = 18分、55ml
【実験6】ストームクッカー使用 = 14分、33ml


★高さ75mm(ストームクッカーに餅網を乗せた高さ)
【実験3】ストームクッカー無 = 18分、65ml
【実験7】ストームクッカー使用 = 13分、77ml

★高さ100mm(ストームクッカーのフライパン用五徳を使った高さ)
【実験4】ストームクッカー無 = 24分、82mm


・「高さ」はトランギア アルコールバーナーの上部の淵から鍋底までの距離
・室温22℃、水温12℃、無風の室内
・大成薬品 燃料用アルコール
 (エタノール12%、メタノール87%、水分1%)




◆◆わかったこと◆◆

①バーナーと鍋底は近すぎると火が消える(2.5mmはダメ)

②ストームクッカーを使わない場合、5mm離すと時間は一番長くかかるが、燃料は一番少なくて済む。

③ストームクッカーを使わない場合、25mm~75mmの高さは同タイムで短時間で沸くが、燃料は25mmより75mmのほうが10ml燃料が多い。

④ストームクッカーを使わない場合、高さが100mmになると時間も燃料もたくさんかかるので不経済。


⑤高さ25mmの場合、ストームクッカーを使うと「無し」の場合より4分・22ml少なくて済む。

⑥高さ75mmの場合、ストームクッカーを使うと「無し」の場合より5分減だが、燃料は12ml多くなる。
 (ストームクッカーのチムニー効果でさかんに燃えるせいかな?
確かに火の勢いもよかったです。
鍋の横まで炎が回り込んでいました)



以上、実験終了です。




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この記事へのコメント
お疲れさんでした、
炎の先端よりちょっと下の1,040℃の所で如何にロスのない状態を保てるか、
それが高さ25mmで熱を逃がさない周りを囲った状態なんでしょうね。

以前自分も素人なりにアルコールバーナーもどきを作った事がありますが
炎の温度分布高さなどは全然考えてませんでした、大変参考になりました。
Posted by あレレのおじさん at 2011年01月26日 19:59
あレレのおじさん  こんにちは

私は最初
「バーナーに近いほど火力は強くなる」
と思っていたのですが、
そういえば理科で
「ろうそくの炎で一番温度が高い場所」
っていうのは芯に近いところじゃなかったな、
というのを思い出し、アルコールバーナーの温度ってどこが一番高いんだろうと思ったのがこの実験のきっかけでした。

あらためてストームクッカーってすごいなと思いました。
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2011年01月26日 21:20
実験、参考になりました。

私も、トランギア用の風防と五徳(円筒型の直径80mm)を自作しましたが、火口からナベ底まで28mmにして、風防とナベ底は隙間を2mm位まで狭くした状態が風にも強くて一番良い結果でした。

ナベ底まで距離をとりすぎると、風に弱くなり、無風では焦げやすくなります。
Posted by おけいはん at 2015年01月02日 14:07
おけいはん さん
こんにちは

返信が大変遅くなって申し訳ありません。

風防となべ底の距離までは考えていなかったので、
今度また実験してみたいです。
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2015年04月21日 20:19
初めてコメントを致します。

私が、トランギア TR-B25 (並行輸入品)を購入した際、レビュー欄に風防やゴトクやアルスト天端からクッカー底面(鍋底)までの距離について、いろいろ試してみた結果を書き込んだものがありますので、よろしければご参考になさってください。

個人的には、アルスト天端からクッカー底面(鍋底)までの距離は、35mm が理想であると考えています。

これは、すべてのメーカーのアルストで共通する距離であると思っていますが、TATONKAやRSRストーブのように炎の高さが割と低いアルストでは、30 〜 35mm が適正な距離でした。

女性の方が、アウトドア用品であるアルストに深い興味を示していらっしゃることにつき、驚きと感動を覚えている次第です。

風防やゴトクやクッカー底面(鍋底)までの距離で、これほどパフォーマンスが変化する道具は他に経験がありませんでしたので、どハマりしてしまい、友人たちから痛い視線を向けられるマニアとなってしまいましたが、アルストは楽しい道具だと信じて毎日を送っています。

アルストで恐ろしいのは、沸騰爆発と呼ばれる現象ですが、このメカニズムについて“ ウサギ研究所 ”という方が、動画でご自身の体験を発表していらっしゃいましたので、“混合ガス爆発”という内容でコメントを致しました。

よろしければ、そちらもご参考になさってください。

アルストは、火を扱う道具ですので、くれぐれもご注意なさってください。

アウトドア用品を愛される女性は、とても素敵であると思います。
Posted by 公衆無線LANサービス命 at 2021年01月26日 00:57
誤記がありました。

“ ウサギ研究所 ”ではなく、“ うさぎ研究所 ”でした。

訂正の上、お詫び致します。
Posted by 公衆無線LANサービス命 at 2021年01月26日 19:47
公衆無線LANサービス命さん
こんにちは

沸騰爆発、
自宅のガスコンロで一度やったことがあります。
パスタゆでるときだったかな。
ものすごくびっくりして怖かったです。

テレビで見たことはあったのですが、
本当に不意打ちでボカッと爆発するんですね・・・
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2021年01月29日 20:07
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