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2011年09月13日

アルコールバーナーにスチールウールを詰める

「自作のアルコールバーナーにカーボンフェルトを詰める」

というのを時々見かけます。
万一バーナーが転倒した時にアルコールが流れ出て火事になるのを防ぐような意味合いで使われているようです。
そのほかの理由もあるのかもしれませんが、なんか難しくてよくわかりません。

面白そうだなあ、と思って近所のホームセンターで探したのですが、カーボンフェルトなんて売ってませんでした。



ふと思い出したのがスチールウールです。
あれだって似たようなものじゃないの?
(えっ?ぜんぜん違う?まーいーじゃん、主婦の夏休み自由研究だもん)

スチールウールで思い出すのは中学校かなんかの授業でやった実験。
スチールウールを燃やすんですが、当時

「えっ!金属なのに燃えるの?」

と驚いた記憶があります。

さて、ダイソーでスチールウールを買ってきました。
細かい繊維状のスチールが絡まって薄いシート状になったものが丸まっている感じ。

着火マンで点火すると、一応燃焼するのですが炎が上がるわけではなく、着火マンの炎が当たる部分がチリチリと赤くなるだけです。
スチールウールの表面は黒くなるのですが、巻いてある中心部分までは炎が届かなくて銀色のままです。

大きすぎるので半分に切ってトランギアに詰めてみました。

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
右:スチールウール、 左:燃やして半分に切ったスチールウール



あまりぎゅうぎゅうに詰め込まず、自然な感じにはめ込んだら、スチールウールはトランギアのタンクの淵から5mmほど下まできました。
これはちょうど燃料を100ml入れたくらいの位置です。
試しにアルコールを20ml注ぎ、点火してみましょう。


【燃料20mlの場合】

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
トランギアにスチールウールを詰めたところ

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
20ml、点火後

なんか、非常に中途半端な燃焼ぶりです・・・

アルコールがしみている部分だけがチョロチョロと赤い。

こんなんじゃ屁のツッパリにもなりません。
息を吹きかけて消火。



【燃料60mlの場合】

もう少し燃料を足してみましょう。
40ml加えました。
先ほどの20c.c.と合わせて約60mlのアルコールが入ったことになります。

点火。

今度はいい感じ。


アルコールバーナーにスチールウールを詰める
60ml、点火直後

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
60ml、点火30秒後

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
60ml、点火2分後

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
60ml、本燃焼中


ではいよいよ

「傾けても火事にならないの?」

の実験です。



【傾けても燃料はこぼれにくいか】

アルコールバーナーをトングでつかみ、おそるおそる傾けてみました。

あっ、やっぱ燃料がこぼれた!
でも周りが明るくて火がついてるかはわからない!
怖いからあんまり長く傾けてられない!

とりあえず消火。

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
これくらい傾けるとバーナーの穴から燃料がこぼれてバーナーの淵まで炎がはみでる。
でもまだ地面にはこぼれない。


アルコールバーナーにスチールウールを詰める
これくらい傾けると燃料が地面にこぼれて地面に火がつく。



消火した後、改めてアルコールバーナーを傾けてみました。
やっぱりこぼれます。
でも60mlも入れたんだから、燃焼分を差し引いても燃料はタンクに半分くらい入っていることになります。

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
消火後傾けると燃料がこぼれる



じゃあ、点火しないで実験。

・スチールウールを入れたタンクにアルコールを20ml注ぎ、傾けてみます。
ほとんど真横になったところで燃料がこぼれました。

アルコールバーナーにスチールウールを詰める

・スチールウールなしで普通にタンクに20ml注いだものも同じような傾きでこぼれました。

アルコールバーナーにスチールウールを詰める


【結論】

・トランギアのアルコールバーナーにスチールウールを詰めたところで、傾きによる火事を防ぐことは無理なんじゃないかしら。



カーボンフェルトがどれほどの威力を持っているかよくわからないのですが。


【おまけ】

スチールウールのおかげでアルコールバーナーも燃料も汚れた・・・

アルコールバーナーにスチールウールを詰める
繊維だらけになった 残りの燃料




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この記事へのコメント
こんにちは。
スチールウールでは保水力が足らないのでしょうね。
カーボンフェルトは私も興味ありますが、ちょっと価格が高いです。
1m四方も要りませんし。

ホムセンのストーブコーナーにガラスクロス(耐熱500℃)というのがあり、これは中々保水力がありますよ。(売っているのは寒冷地だけかな?)

そういえばヤフオクで少量切り売り(500円)している人もいるので、それを買う手もあります。
Posted by mnr at 2011年09月21日 13:06
mnrさん こんにちは

情報ありがとうございます!

でもガラスクロスというのは近所のホームセンターには無かった様に思います・・・
断熱材のコーナーには無いかしら?
もう一度探してみますね~

それにしても、カーボンフェルトって何でできてるんでしょうか?
何かを炭化したものなんでしょうけど・・・
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2011年09月21日 19:36
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    コメント(2)