2011年05月24日
農道で
農道を車で走っていた時のこと。
田んぼに何かの塊が動いているのが見えました。
黒っぽくてしっぽが長くて。
「キジだキジだ!」
車は急には止まれません。
Uターンできるところまで走り、急いで引き返しました。
キジは道路に立っています。
私たちの車が近付くとキジはあわてて道路を横切り、田んぼに下りました。
車を止めて、私たちはキジ見物を決め込みました。
さえぎるものは何もない、土ばかりの田んぼをキジは悠然と歩いています。
中勘助が
「鳥の物語」
でキジのことを
「さながら日本の鎧武者」
と言ったのは、なんと的を射た言葉でしょう。
クジャクのように派手なあでやかさではなく、
白鳥ともまた違った気高さで、
藪から躍り出るさまは名乗りを上げながら敵陣に切り込む、正に鎧武者でござる。
向こうから走ってきたバンのおじさんたちも速度をゆるめ、キジを指さしています。
キジは私たちの視線も、おじさんたちの話も知ったこっちゃない風に田んぼを闊歩。
5月の、よく晴れた午後でした。
田んぼに何かの塊が動いているのが見えました。
黒っぽくてしっぽが長くて。
「キジだキジだ!」
車は急には止まれません。
Uターンできるところまで走り、急いで引き返しました。
キジは道路に立っています。
私たちの車が近付くとキジはあわてて道路を横切り、田んぼに下りました。
車を止めて、私たちはキジ見物を決め込みました。
さえぎるものは何もない、土ばかりの田んぼをキジは悠然と歩いています。
中勘助が
「鳥の物語」
でキジのことを
「さながら日本の鎧武者」
と言ったのは、なんと的を射た言葉でしょう。
クジャクのように派手なあでやかさではなく、
白鳥ともまた違った気高さで、
藪から躍り出るさまは名乗りを上げながら敵陣に切り込む、正に鎧武者でござる。
向こうから走ってきたバンのおじさんたちも速度をゆるめ、キジを指さしています。
キジは私たちの視線も、おじさんたちの話も知ったこっちゃない風に田んぼを闊歩。
5月の、よく晴れた午後でした。
Posted by 灰色猫屋 at 21:47│Comments(2)
│8.雑記
この記事へのコメント
お久しぶりです。
数年前に車で走行中、道路脇から突然キジが飛び立ちフロントガラスにドーンと当たったことがあります。
幸いにも車は無傷でしたが、かなりの衝撃でした。
市街地(北海道の中都市)だったんですけど、北海道に野生のキジは生息していないはずなので、たぶん飼われていたものが逃げ出したものではないかと思います。
鹿、キツネ、タヌキ、リス、アライグマはしょっちゅう見ます。
やっぱり北海道は田舎です。
数年前に車で走行中、道路脇から突然キジが飛び立ちフロントガラスにドーンと当たったことがあります。
幸いにも車は無傷でしたが、かなりの衝撃でした。
市街地(北海道の中都市)だったんですけど、北海道に野生のキジは生息していないはずなので、たぶん飼われていたものが逃げ出したものではないかと思います。
鹿、キツネ、タヌキ、リス、アライグマはしょっちゅう見ます。
やっぱり北海道は田舎です。
Posted by mnr at 2011年05月26日 13:46
mnrさん こんにちは
北海道には野生のキジがいない、というのは初めて知りました。
キジは意外と人前に出てくるようですね。
大きくて派手な鳥なのに。
北海道は野生動物が多いのですね~
キツネやリスがしょっちゅう見られるなんてうらやましいです。
北海道には野生のキジがいない、というのは初めて知りました。
キジは意外と人前に出てくるようですね。
大きくて派手な鳥なのに。
北海道は野生動物が多いのですね~
キツネやリスがしょっちゅう見られるなんてうらやましいです。
Posted by 灰色猫屋 at 2011年05月26日 22:24