アルコールランプ

時々行く公園。

一人のおじさんの周りにたくさんの子どもが群がっています。
何だろうと思って目を凝らすと、どうやら猫を抱っこしているようです。

このおじさんが猫と一緒に散歩しているのを過去に何度か見かけたことがあります。

子どもたちとおじさんは何やら話をしたり猫をかわるがわるなでたりしていて、
ああ　その輪に私も入りたいと思いながら、でもはずかしいので遠目に眺めているだけだったのですが、
ふと気付くと後ろの家の軒下につながれた柴犬が、おじさんと子どもたちを羨ましそうにじっと眺めています。

なんか私と似ている・・・


やがて子どもたちはおじさんと猫にさよならをして、おじさんも歩き始めました。
おじさんはぶらぶらと柴犬の家に近づき、玄関を開けて入って行きました。
柴犬もワンワンと吠えながらおじさんの後にくっついて行きました。

ああ、あのおじさんの家はあそこか。
犬も猫も飼っているんだなあ。


あとでうちの子どもに何を話したか聞くと

「猫の名前はダイちゃんだって。5キロで、デブ猫だって。うちの猫そっくりの模様だって言っといた」

だそうです。


以前見たおじさんは猫を公園で遊ばせていて、

「ほら、もう帰るぞ・・・ほら、帰るぞ・・・」

とうながし、猫もおじさんの後をのそのそとついく有様に驚いたことがあります。
あんなふうに猫と散歩できるなんてうらやましい。

今度会ったら話をしてみようかな。