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2016年01月06日

燃アルはペットボトルで保存するな

年末のこと。

仕事場に来客があり、座ってもらってしばらく歓談・・・
していたところ、ふと客人の後ろの棚に目が行った・・・ら・・・

「なんか、ペットボトルのフタが持ち上がってるぅ~!」


棚には
「アルコールは金属や樹脂をダメにするか」
という実験のビンが並んでるんですが。

燃料用アルコール・エタノール・無水エタノールの3種に浸した、
真鍮やゴムなどが並んでるんです。


で、その中の、
「燃料用アルコールが入ったペットボトル」
のフタが、裂けてたんです。

普段まったく気にしてなかったので、来客のおかげで気づいたようなもんです。

燃アルはペットボトルで保存するな



客人が帰ってから、手に取って見てみました。

2010年9月26日に燃料用アルコール(メタノール87%、エタノール13%)
を入れたペットボトル。

2010年9月の状態

2013年4月29日(約2年半後)には
「特に異常なし」
でした。

2年後の記事



だから、
「燃料用アルコールはペットボトルに入れても大丈夫」
と思っていたのですが。

ペットボトルに燃料用アルコールを入れて
約5年3ヶ月。

ペットボトルのフタが裂けました。

これは燃料用アルコールのせいなのか。
それとも、ただの
「ペットボトルのフタの劣化」
なのか。

燃アルはペットボトルで保存するな



参考までに、2010年9月20日の消毒用アルコールに漬けた
「ペットボトルのフタ」
は、未だ無傷です。

アルコールから取り出して手でグリグリしても壊れなかったので、
「消毒用アルコール(エタノール)では、5年3ヶ月経ってもペットボトルのフタは劣化しない」
ことになります。

これらのものは、
普段私が仕事場として使っている部屋に置いているので、
一応
「寒暖の差は激しくない」
と言えるでしょう。

長期休暇(数日留守にする程度)、夏は45度くらいになったり、冬は氷点下(-2くらい?)になることはあるかもしれませんけどね。
大体、日中は10度~25度くらいには保たれてると思います。


以下、考えられること。
(科学シロートの私が考えたんで。
 もし「こうだよ!」ってご意見ある方、ぜひコメントを!!)

・ペットボトルのフタの、ただの経年劣化
・燃料用アルコールが気化したことによる膨張や収縮の繰り返しの影響
・メタノールの成分の影響
※ペットボトル本体は5年3ヶ月経った今でも大丈夫でしたヨ!


で、
燃料用アルコールをペットボトルに入れて持ち運ぶ人はいるんじゃないかと思いますけど、
短期間ならともかく、
数年単位じゃダメそうってことです。

500ml単位で売ってるメタノールは、10年経っても容器ごと大丈夫なのにね~
http://benihakobe.naturum.ne.jp/e1131954.html


やっぱ、燃料用アルコールの容器は
それなりに考えられて作ってるんだなあ、
と改めて思った次第です。







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この記事へのコメント
通りすがりです~。

仕事で使うために空のペットボトルを車につみっぱにしてたました。
1年~1年半ほどでしょうか写真と同じようにキャップがさけてましたよ。
なのでアルコールの影響ではないかもしれません?ね。
でもそうなると長期在庫の中身の入ったペットボトルも裂けてきてもよさそうなものなんですけど。
仕事上で、弱溶剤系塗料シンナーをペットボトルに入れたり、補修用塗料を保管することがありますが、1、2年程度では変質はみられませんでした。非常にペットボトルは優秀です。

さまざまな実験記事を興味深く読ませていただきました。
これからも検証記事を楽しみにしております。
Posted by ぐりんぐりん at 2016年02月15日 19:17
ぐりんぐりんさん こんにちは

塗料シンナーでも大丈夫とは驚きです!

てっきりペットボトルは溶けるもんだと思ってました。

ペットボトルの蓋は謎ですね・・・
近々実験をしてみたいと思います。
ご意見ありがとうございました。
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2016年02月16日 08:04
専門ではないので、間違っていたらごめんなさい。

プラスチックは、力を加え続けると壊れる「環境応力破壊」という現象があります。
溶剤や界面活性剤があると、余計にこの現象が進むので、そのせいでしょうかね??
エタノールの蒸気圧は気圧の5倍強ほどで、ネジの力のほうが影響したんでしょうか??

ちなみに、PETボトルのフタは、PETではなく柔軟性のあるPE(ポリエチレン)で、メタノールにはPETより耐性があるはずです。
アルコール貯蔵に向くといわれているナルゲンのボトルは、高密度PE製で、ネジ構造もしっかりしてます。
Posted by おけいはん at 2016年02月22日 21:02
おけいはんさん こんにちは
おひさしぶりです


できることならナルゲンボトルに入れてアルコール実験したいんですが、
なにしろお高いので。

ペットボトルより蓋(ポリエチレン)の方が耐性があるというのはびっくりです。

「環境応力破壊」
も初耳です。
ペットボトルと蓋との耐久性を比較してみたい!

ああはやく何とかして実験したい・・・
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2016年02月24日 21:25
写真を拝見したところ、お茶飲料のふたのようですね。
炭酸飲料や乳酸菌飲料のふただとまた違ってくると思います。

ぜひ「ヨーグルスタンド」のふた等でまた試してみてください。
Posted by nira at 2016年10月13日 14:00
niraさん こんにちは

十六茶のペットボトルを使いましたね・・・
そうですか、蓋もいろいろ工夫があるのですね。

ヨーグルスタンド・・・は、初めて聞きました。
ここらで売ってるかしら。
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2016年10月18日 08:28
アルコールランプに関して検索していて閲覧しました。自分の場合はペットボトルで灯油を使い切り分のごく少量入れたのを持って行くのに使い、来年もいけるかな?と容器をおいておいたらキャップが同じようになってました。
炭酸飲料用の物を凹んだ状態で放置していたので圧力ではないと思います。使用内容物の差はありますが、蓋の先だけが裂けるのは飲料以外を入れた事と光で変質したからかもしれません。
Posted by 火気厳禁 at 2018年06月22日 11:18
火器厳禁さん こんにちは

なるほど 本来の使い方をしないと何かしらおかしなことになるのですね・・・
Posted by 灰色猫屋灰色猫屋 at 2018年07月11日 18:14
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