アルコールランプ

参観日で
「地図記号を覚えよう」
というのをやっていました。
先生がある記号を見せ、それが何かを当てるのです。

「これはなんでしょう」
「はあいはあい」
「はいAくん」
「病院です」



「これは」
「はあいはあい」
「はいBさん」
「果樹園です」




・・・こんなふうに進んでいき、私も子どものころ教わった地図記号を思い出しながら心の中であれかこれかと当てていたのですが。

いくつか見慣れない記号もありました。
近年新しく加わった記号なのだそうです。
見慣れないながらもわかりやすい形です。
たとえば老人ホーム。



それから風車。




それに引き換え、昔からある記号はよくわからないのが多い。


たとえば工場。
歯車を表していると聞けば納得がいきますが、太陽みたいな形だから発電所とよく間違えました。






官公署。
由来は「公」の字をデザイン化したらしい。
なんじゃそりゃ。
どっちかっていうと果樹園に見えますよ。
なんか特別な実のなるような果樹園。






交番。



これも初めて由来を聞きましたが、警棒が交わってる形なんだそうですね。
ふつうバツ印見たって警棒なんかに思い至りませんよ。
「宝のありか！」
と反射的に思っちゃう。




さて、ちょっとショックだったのは、子どもたちがこれが何かがわからなかったこと。




手は挙がるんですよ。
「橋！」
「川！」
「草！」
とかね。
えっ、窓の外見てよ、一面に広がってるじゃない！
とじりじりしながら見ていたのですが、結局５人くらい発言して外れ続けました。

「稲を刈り取った田んぼの形よ」
と先生が言ったら、みんなが
「ああ～」
と言っていました。
農家の子も多いので、田んぼはよく知っているはずなのですがそれがこの記号と結びつかなかったんですね。
これは意外でした。
けど、こんな２本の箸みたいなもん見せられてもね。
稲が連想できないのもごもっともかもしれません。

この形で出されたら当てられたかもね。




田んぼは、年によって畑にする場所でも田んぼの記号が優先的に使われるそうです。
田んぼのほうが上位。
さすが主食。


もうひとつ、何人も発言して当てられなかったのはこれです。




「石が落ちてくるから危ないですよ、の記号」
とか
「砂利」
とか。

正解は「茶畑」。
お茶の実を模したらしいけど、これは茶農家しか
「ああ～」
って言わないんじゃないかな。
みんな（私も）ぽかーんとしてましたから。


茶の実



史跡も同じような記号ですね。
まぎらわしいぞ。


茶畑


史跡




みんなが一番喜んだ記号は
「温泉」
でした。

みんな一斉に叫んでた。

「おんせ～ん！！」

あれは秀逸なデザインだと思う。