アルコールランプ

今回のハイキングは小さい子向けでしたので、整備されたなだらかな道が続くコースをゆっくりゆっくり歩く楽しいものでした。
うちの子は途中で

「疲れた」

と言いながらも歩き続けたのでヨカッタ。



やがて昼になり、みんなは思い思いの場所に座ってお弁当を広げました。
私の後ろの少し離れたところに座っていたのは

「高校時代に玉音放送を聞いた」

というRさんだったのですが、若いころから自然に親しみ植物にかけては誰より詳しい人でした。

そのRさんの弁当を見たTさんが

「ほう、Rさん、お弁当はお団子ですか！」と驚いています。

私も思わず振り向いたのですが、Rさんの右手にはみたらし団子の串が握られていました。

「へえ、弁当は握り飯の時もありますが、あれは消化に時間がかかるのか、食べてすぐには元気が出んのです。その点、団子は食べたらすぐ力が出ます。だから私は時々弁当に団子を持っていくのです」

「ほぉぉ～」

私たちは感心して団子を眺めました。

「すぐに力が出るのは糖分。一番ええのは氷砂糖ですな」

出た氷砂糖！

やっぱり王道なんだな氷砂糖！

それを聞いた子どもは

「今日持ってきた、氷砂糖！」

と得意そうに私に囁いたのでした。




ハイキングの時、Rさんに

「マタタビ」

を教えてもらって食べてみました。

「かじると辛くって、また旅を続けようという元気が出るからマタタビ」

なんだそうですが、ほんとにピリッと辛かった。

うちの猫のおみやげに持って帰ったのですが、ちょっとかじっただけで酔っ払いにはなりませんでした。

だけど葉っぱをよけようとするとひっかくような攻撃的なしぐさを見せたので、ちょっとはオカシクなるのでしょうか。