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Posted by naturum at

2025年02月02日

八百比丘尼さんと小彦名命

下り切って開けたところに出たら、そこは
「八百比丘尼さん」と呼ばれる洞窟のすぐそばでした。
全国にある八百比丘尼の伝説がここにもあるのですが、這ってでもなんとか潜りこめるかしら、というような狭い隙間がある岩の重なりに鳥居が建てられています。



振り返ると目の前はもう湿地が広がり、枯れススキがうら哀しく北風に揺れているばかりです。
八百比丘尼はどんな気持ちでこの風景を眺めていたのでしょう。




さて、八百比丘さんから粟嶋神社の鳥居に向かって歩くとすぐに「お岩さん」があります。
粟嶋神社に祀られている小彦名命(すくなひこなのみこと)が粟嶋に船でやってきて初めて上陸した場所なんだそうです。
その場所の岩が祭ってあるのですが、「いわ」は「せき」に通じるため、咳止めに効くらしい!
年末年始は風邪をひいて咳がとまらず大変だったんだけど、これでよくなるかな?








小彦名命は父親の手のひらからこぼれ落ちるようなとても小さな神様で、国づくりに悩む大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命)の前にふいに現れます。名乗りもしない。それでも大己貴命と兄弟の契りを結んで一緒に国作りを終えると(いや途中で?)、この粟嶋の粟の穂がはじけとぶのにのっかってまたふいに常世の国に行ってしまいます。
不思議な神様ですね。

粟嶋神社は歴史年表や解説も詳しく紹介していてすごい。
すぐ近くに水鳥公園があり、鳥の観察もできます。とてもいいところ。







大灯篭。
ものすごく大きい。



  
Posted by 灰色猫屋 at 13:19Comments(1)8.雑記