皆さんは覚えておいででしょうか・・・
「アルコールは金属や樹脂を腐食させるか」シリーズ・・・
決して忘れたわけではなかったのですが・・・
結構早い段階(実験開始から1か月くらい)で、瓶の中のアルコールが蒸発しちゃったりして、ガックリきてちょっとやる気をなくしたりしてたんですヨ・・・
しっかり蓋をしめたつもりが、蓋の種類によっては密閉できなかったようです。
残念。
それでもせっかくだから、ようやく重い腰を上げて2年越しの経過報告です。
ごらんくださいませ。
【消毒用エタノール 2011年5月26日~約2年後】
★ゴム(Oリング)
エタノールが黒ずんでいます。
ゴムは、触った感じは特に変化なし。
★真鍮(ヒートン)
少し緑青がついてるけど、そのほかは特に変わりなし。
※ヒートンを瓶の蓋の裏に張り付けてたけど、あっという間にはがれてエタノールに落っこちてたみたい。はは。
【無水エタノール 2010年9月20日~約2年半後】
★ゴム(Oリング)
Oリングが一部はがれています。
前回の報告よりたくさんはがれているようです。
触った感じは特に変わりなし。
★アルミ蓋(王冠)
エタノール蒸発。アルミの蓋がちょっとべたつくけど、蓋裏面のビニール部分が溶けたせいかな?
★真鍮・ペットボトルの蓋
どちらも特に変化なし。
【燃料用アルコール(メタノール87%・エタノール13%) 2010年9月26日~約2年半後】
★ペットボトル蓋
アルコール蒸発。特に変わりなし。
★ゴム(Oリング)
白い粉のようなものがいっぱい。
触った感じは特に変わりなし。
★アルミ蓋(王冠)
アルコール蒸発。なんか白いものがいっぱい。
★真鍮(フック)
アルコール蒸発。白く粉を吹いている。
これを入れていたジャムの瓶の蓋の裏側(瓶の内側)も白く粉を吹いていた。
★はんだ
アルコール蒸発。
なんか黄色いドロドロが出ている。
★ペットボトルに燃料用アルコールを入れたもの
特に変化なし。
以上です。
こうしてみると、なぜか燃料用アルコールの瓶の蒸発率が高いですね・・・
瓶の蓋にも白い粉が吹いていたり。
(ただ瓶の蓋に粉が吹いていたのは燃料用アルコール+真鍮の瓶だけ)
中に入っていた金属も、燃料用アルコールに浸していたものは変化ありが多かった。
ゴムについては、消毒用エタノール・無水エタノール・燃料用アルコールとも液に変化あり。
ゴムはつついただけなので、もしかして引っ張ったらブチッと切れたりしてね・・・
そこまでやってませんけど。
で、今回の結果ですが。
・エタノールはゴムになんらかの影響を与えるが、金属・プラスチックには影響を与えない。
ビニールは溶ける。
・燃料用アルコールはゴム・金属になんらかの影響を与える。
プラスチック・ペットボトルには影響を与えない。
ということは、メタノールを含む燃料用アルコールをトランギアに入れっぱなしにするのは、やっぱりよくないんじゃないかな・・・