アルコールでOリング劣化

灰色猫屋

2010年12月28日 17:05

9月16日から始めた実験、
「燃料用アルコールは金属や樹脂をダメにするか」
シリーズ第5回。


燃料用アルコールに金属や樹脂を浸してちょうど100日目の12月28日時点での途中経過報告です。



★Oリング

ゴム製のOリングの燃料用アルコール、液の表面に油膜のようなものが浮いています。
油膜みたいに虹色ではなく、白っぽいオブラートのような感じです。
ゴム自体は、見た目と割り箸でつついた感じでは変化はないようです。


燃料用アルコールに浸したOリング、100日目。


参考)燃料用アルコールに浸したOリング、4日目。





また、9月20日開始の無水エタノールでは、エタノールの色は浸して2日目にして茶色く変色していましたが、96日目(12月28日)には若干液の色が濃くなった感じ。
そして、ゴムの一部分が薄くはがれています(画像の上のリングの向かって右部分)。
液中には黒いゴミのようなものがいくつか沈んでいます。
ゴムのかけらかな?
(1ミリも無いような小さなカケラです。画像では見えません)
もともとOリングは新品ではなかったとはいえ、「劣化した」ってことでしょうか。
素手で触った感じは特に変わったところは無いです。


無水エタノールに浸したOリング、96日目。
上のリングの向かって右部分が薄くはがれている。




参考)無水エタノールに浸したOリング、2日目。




★ビール瓶の蓋(ブリキ)

ビール瓶の蓋の実験は燃料用アルコールだけです。
蓋自体は見た目もピンセットで触った感じも変化無しなのですが、液にたくさんの白いモヤモヤが漂っています。
例えがナンですが、湯垢に似ています・・・

これは何だろう?
蓋の裏側にくっついている薄い樹脂(プラスチック?ビニール?)かなと思うのですが、わかりません。
だって、その樹脂も見た感じ・触った感じ、特に変わりがないからです。
ちなみにこのビールの蓋の樹脂は、昔はコルクで作られていた部分です。


燃料用アルコールに浸したビール瓶の蓋、100日目。
白濁したかけらがたくさん。




★はんだ

はんだも燃料用アルコールだけで、無水エタノールでは実験していません。
燃料用アルコールに浸したはんだは、前回の報告以後の変化は無しです。


参考)燃料用アルコールに浸して30日目のはんだ。
   液に触れていない部分に白い粉が吹いた。




★その他の金属や樹脂

ペットボトルの蓋、ペットボトルそのもの、真鍮、アルミの蓋は変化なしです。



燃料用アルコールは金属や樹脂をダメにするか1

燃料用アルコールは金属や樹脂をダメにするか2

燃料用アルコールは金属や樹脂をダメにするか3

燃料用アルコールがはんだを腐食?


あなたにおススメの記事
関連記事