蓮の種は浮く?沈む?
夏休みも終わりましたが今年の自由研究について。
「いろんなものが水に浮くか沈むか調べるの」
と子どもはきっぱり言いました。
そこで手始めに大きなカボチャを試してみることにしました。
最初に予想をたてます。
私は
「浮く」
子どもたちは
「沈む」
です。
大きいので庭のビニールプールに放り込んでみました。
「浮いた」
だってかぼちゃって中が空洞だもんね。
こんな風に次々と野菜や果物を放り込んでいったのですが・・・
私は以前、テレビか何かで
「土より上に実るものは水に浮き、地中で実るものは沈む」
と言っていたような気がして、玉ねぎの時
「沈む」
と予想しました。
ところが玉ねぎは浮いたのです。
茶色い皮の下に空気が入っているせいかも、と思って茶色の皮をむいてみましたが、やっぱり浮きました。
あれー おかしいな。
後で
「玉ねぎは茎」
って知りました。
そ、そうだったの・・・
球根に似てるから地中にできるんだと思ってました。
「じゃあ蓮の種は?」
私は沈むと思いました。
だって沼に咲く花ですから、浮いちゃったら土にもぐらず芽も出ないでしょ?
それっ!
種はポチャンと水にもぐり・・・ぷかりと浮きました!
「あれー???」
何で水に浮くのー?
水に浮く玉ねぎと蓮の種
そのときは理由がよくわからなくてそのまま
「蓮の種は浮く」
という研究結果にしてしまいましたが、後日やはり気になるのでもう一度実験・・・
皮をむいたらどうかと思いましたが、あまりの硬さに皮だけむくことができません。
ニッパーで皮に傷をつけても水に浮きます。
皮と実との間に空気があるのではなさそうです。
ニッパーで割れ目を入れた蓮の種
そこで真っ二つに割ってみました。
「わかったー!!」
実の中心に空洞があったのです。
実は二つに分かれるのですが、その間に芽になる部分があり、そこに隙間があるのです。
ピーナツと似ています。
二つに割った蓮の種
二つに割った種をコップに放り込みました。
「沈んだ!」
そうか~
殻が割れて水が種の中心の隙間にしみこんだら沈むんだ。
じゃああの硬い殻はどうやって割れるのかな?
蓮の田んぼを丹念に観察したわけではないのでわかりませんが、沼に落ちた種は時間をかけて殻が腐り、中に水が入って沈んでいくんじゃないでしょうか。
そして泥にもぐって芽を出す。
どうでしょうかね。
合ってますかね。
子どもはもう自由研究に興味を失って、この実験にも全く興味を示しませんでしたが。
参考資料①:蓮の種の中心部分
参考資料②:蓮の種の中心にある芽
関連記事:
「蓮の種を食べてみる」2010年9月1日
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