スーパー閉店

灰色猫屋

2013年05月16日 22:24

遠出をして、帰りに買い物をしようと通りがかりの町によりました。

以前は時々行ってたスーパー。
久しぶりに行ってみたら、なんだか様子が変。
がら~んとしています。

よく見たら、もうすぐ閉店らしい。
それも、よくある改装ではなく、ほんとの閉店。

生鮮以外は割引。
品物はあらかた売り切れていて、がら空きになった棚が所在無げに並ぶばかり。


白髪の老婦人が、エプロンをかけた店員に声をかけました。

「残念だわ、ここらへんにスーパーがなくなってしまって、これからどうやって買い物しよう」

「そうですね・・・」

「さびしくなるわ」


店のあちこちでこんなやりとりが見られます。

「(売れちゃって)もうやることないだろ!」

「明日から全品半額ですよ」


「これからどうするの」

「そうですね・・・6月くらいには、なんとか・・・」



なんだか聞いていてとてもさびしい。


ここは色々安く手に入ったので、ちょっと遠かったけど時々行ってたのです。

引っ越してからほんとに遠くなったので全然行かなくなったけど、こんなことになってたなんて。


市町村が合併して、このスーパーの近所の庁舎が空いてしまったり。
大手の業務用スーパーができたりしたせいかしら。

ここは田舎だから、車を持って仕事をしている人はまだいいけど、
車を持たないお年寄りなんかは困るだろうに。


私たちは、安いから、便利だからという理由でインターネットや郊外の大型店に行ってしまって、
長い目で自分たちのためになる地元の商売を軽んじて、結局自分たちの首を絞めてしまってるのじゃないかしら。

大事なものは本当はすぐ身近にあって、それがなくなったときに初めてわかるっていうけど。


うちも田舎にあって、ご近所の店がなくなると困るから、そのお店を大事に使おうと思う。




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