スーパー閉店
遠出をして、帰りに買い物をしようと通りがかりの町によりました。
以前は時々行ってたスーパー。
久しぶりに行ってみたら、なんだか様子が変。
がら~んとしています。
よく見たら、もうすぐ閉店らしい。
それも、よくある改装ではなく、ほんとの閉店。
生鮮以外は割引。
品物はあらかた売り切れていて、がら空きになった棚が所在無げに並ぶばかり。
白髪の老婦人が、エプロンをかけた店員に声をかけました。
「残念だわ、ここらへんにスーパーがなくなってしまって、これからどうやって買い物しよう」
「そうですね・・・」
「さびしくなるわ」
店のあちこちでこんなやりとりが見られます。
「(売れちゃって)もうやることないだろ!」
「明日から全品半額ですよ」
「これからどうするの」
「そうですね・・・6月くらいには、なんとか・・・」
なんだか聞いていてとてもさびしい。
ここは色々安く手に入ったので、ちょっと遠かったけど時々行ってたのです。
引っ越してからほんとに遠くなったので全然行かなくなったけど、こんなことになってたなんて。
市町村が合併して、このスーパーの近所の庁舎が空いてしまったり。
大手の業務用スーパーができたりしたせいかしら。
ここは田舎だから、車を持って仕事をしている人はまだいいけど、
車を持たないお年寄りなんかは困るだろうに。
私たちは、安いから、便利だからという理由でインターネットや郊外の大型店に行ってしまって、
長い目で自分たちのためになる地元の商売を軽んじて、結局自分たちの首を絞めてしまってるのじゃないかしら。
大事なものは本当はすぐ身近にあって、それがなくなったときに初めてわかるっていうけど。
うちも田舎にあって、ご近所の店がなくなると困るから、そのお店を大事に使おうと思う。
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