「飛ぶ教室」を読む
子どもの頃読んだ
小学館「少年少女 世界の名作文学」全50巻。
最近無性に再読したくなり、実家を捜索して持ち帰ってきました。
50冊もあるのですが、同じ話ばっかり読んでいて、案外たくさん読んでないことが判明。
好きだったのは動物が出てくる話や少女好みのお話です。
「黒馬物語」
「ジャングル=ブック」
「バンビ」
「秘密の花園」
「アルプスの少女ハイジ」
読んでないのは名作ものや、骨太そうな冒険もの。
「ファウスト」
「白鯨」
「ソロモンの洞窟」
「宝島」・・・
全巻見直して、よし、全部読んでやるぞ!
と思っても、やはり手が出ません・・・なんとなく。
先日、読んだんだかそうでないんだか忘れてしまった
「飛ぶ教室」
を読みました。
学校の図書館にもあって、気になっていたけど読まなかったような。
少年少女向けに簡略化してあったせいなのか、題名から奇想天外な展開を想像していたせいなのか、
読んでみると意外と普通の学園ものという感じだったのですが、ある少年が言った言葉がとても印象的でした。
「実は僕だって気が小さいが、
自分に勇気がたりないことを恥ずかしいとは思っていないんだ。
人間には、誰にだって欠点とか弱点はあるってことを、僕はちゃんと知っている。
問題はただそういう点を人前では出さないってことさ」
自信ありげな人も、なさげな人も、実はそれほど変わりはないのね。
いい言葉だと思いました。
「飛ぶ教室」
のような、誰が主人公でもない群像を描いた作品は好きです。
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