鬼になった

灰色猫屋

2011年02月03日 21:45

節分なので子どもたちがお面を作りました。

「最初はおかーさん オニになってよ!」

「隠れててね!見つけて退治するから!」

え!
隠れるの?

仕方なく隣の部屋の押し入れに隠れました。
子どもたちは台所から鬼退治に取り掛かったようです。

「オニは~ そとっ!」

「ふくは~ うちっ!」


部屋に入ってきました。
ころ合いを見て押し入れから

「うお~」

と出ていくと、ギャーギャー大喜びで豆を投げつけてきます。

「マイッタマイッタ」

と言いながら退散し、今度は二階の部屋に行き・・・

さて、どこに隠れよう。
また押し入れでは芸がありません。
そこで子どもの机の下にもぐりこみました。

いい年をして真っ暗な中、お面かぶって机の下にじいっとしているのは何だかわびしいものです。

「咳をしても一人」

って誰かが言ってましたね・・・

早く来ないかなあ。

おっ、階段を上がる音がして・・・隣の部屋に入った模様です。
一通り豆まきをし、

「ね~ おじーちゃん おかーさんは?」
「さあ」
「隣の部屋だよ!きっと。行ってみよう」

やっと扉が開いて電気がつきました。
しかし子どもたちは私に気付きません。

「押し入れかな?」

ハズレです。

わからないまま窓を開けて豆まきをし、きょろきょろと部屋を見回します。
目が合いました。

「あー!」

「イヒヒヒヒ」

ああ、やっと体を伸ばせる。

そして再び豆を投げつけられ、外まで追い出されてしまいました。

庭は豆だらけになりましたが、これはどうなるかな。
ヒヨドリやツグミなんかは、こんな豆を食べるでしょうかね?


子どもたちのおかげで本当に楽しい節分でした。



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