Hey!Say!JUMP東京ドーム車椅子編

灰色猫屋

2018年01月03日 21:28

Hey!Say!JUMP 2018.1.1東京ドームコンサート
車椅子で着席ブロック編。




2017年はJUMP10周年ということで、子どもは
「絶対行きたい!!!!」
と言ってたんですが、抽選に外れてしまいガッカリ・・・
それ以来、
「行きたかったのに・・・グッズだけでも欲しい・・・」
とずーーーーーーーーっとブニブニ言い続けるので耳にタコができたよ・・・

ところが年末年始にドームツアー!
と発表されたため、もう一度応募に挑戦することにしました。
結果は第3希望で当選!
2018年1月1日、ツアー最終日の東京ドームです!
子どもたちは大喜びだ!

なんか、私も最初の応募に外れたことにカーっとなって思わず再応募してしまったが、東京までの3人分の交通費と宿泊代、初めて車椅子で公共交通機関を使うことなど、現実が押し寄せてきて青ざめてしまった・・・

でももう前進するしかない。

一番の問題は下の子が車椅子でうまく東京を動けるかということです。
飛行機は動画付きの説明がHPで見られたので、これは心配なし。
ほんと動画ってすごいね。
子どももイメージがつかみやすく
「飛行機に乗るの楽しみ~」
と言うようになりました。

電車と東京ドームの人ごみをどうやって切り抜けるか?
これは想像できない・・・

特にコンサート後の混雑の中、電車に乗れるのか?
「タクシーにしたらいい」
と子どもは言うけど、それにしてもうまくタクシーがつかまるか?
当日雨が降らないことを祈るばかりです。

【飛行機】
車椅子のことを詳しく聞きたかったので、直接飛行場に行って予約しました。
飛行場専用の車いすに乗り換えないといけないのですが、いつどこで乗り換えるか希望を聞かれました。予約時に希望を伝えてあっても、当日変更が効きます。
ギリギリまで自分の車椅子に乗れるよう伝えたところ、当日の流れはこんな感じでした。

・保安検査上で金属探知機のゲートをくぐると、自分の車椅子の金属に反応してしまう。
 これは仕方ないので、くぐったあと結構念入りにボディチェックが行われました。空港専用の車椅子はどうもプラスチックでできているため反応しないんですね・・・
 空港内では車椅子の人もちらほら見かけましたが、みんな空港専用の車いすに乗ってました。
・改札口で待っていると、機内用車椅子を持ってきてくれるので乗り換えます。座面が硬いので、いつも自分の車椅子で使っているクッションを敷いてから乗り換えました。車椅子のシートベルトを締めて、添乗員さんが押してくれます。乗るのはすべてのお客さんの中で1番乗りです。
・席は搭乗手続きの時にどの席がいいか聞かれます。場所によっては肘掛が上がらないのですが、私が抱っこで座らせるのでどの席でも良かったと思う。
・機内に入るとき、車椅子の大きなタイヤをはずして、肘掛もはずして狭い通路でも移動できる形になります。肘掛がなくなると体のバランスが取りにくいのでちょっと心配しましたが、一番前の席だったので移動距離はわずか2メートル・・・
そこで、もう帰りの便では機内に入ったら抱っこ移動にしてしまった。

・席はいくつか選べましたが、一番前の窓側にしました。前方が壁で、安全上、足元に荷物が置けないため、離陸・着陸時は荷物は全部頭上の物入れに入れるよう言われました。

・飛行機から降りるのは一番最後です。
・羽田空港ではリフトバスというものに乗りました。バスがやってきて、荷台みたいなのがぐいーんと持ち上がり、飛行機の入口にビタっとくっつきます。そこからバスに乗り込み、自分の車椅子に乗り換えます。荷台がうぃーんと下がり、再びバスっぽい形に戻って、そのまま手荷物返却のとこまで行ってくれるのです。ただしすごく遠回りらしく、結構な時間乗ってました。バスにはちゃんと係りの人がついていて、バスから降りて手荷物受け取り所まで案内してくれます。


リフトバス。ANAのHPから拝借


手荷物返却所には私たちの荷物だけが寂しげに待っていて、係りの人が「取りに来ないな~」と言った風にタグを調べていました。

【電車】
さて、すごく心配していた電車です。
乗る電車のHPを見たら事前に連絡は必要なく、乗るときに駅員に申し出るようにと書いてあったので、早速駅員さんを捕まえて行きたいルートを説明。
すると、すぐに各駅に連絡がいき、降りる駅ごとに必ず係りの方が待ち受けていて、スロープ設置と乗り継ぎの案内をしてくれたのです。
これには本当に驚きと感謝でした。
準備の時間が必要なため、1本電車を見送ってから次ので確実に乗り込むので時間はそれなりにかかりますが、スロープと道案内が確実に用意されているのはすごい。
人がぎゅう詰めだったらいつまでも乗れないんじゃないかと思いましたが、正月休みだったためかどこもすいていてよかった・・・

ホームを移動するとき、ホームドアがある駅と無い駅の安心度が全然違いますね・・・
駅によっては床が線路に向かって傾いていることもあり、車椅子移動は怖いので、ホームドアがあるのはほっとします。
自分だけの時には全く意識してませんでしたが。ホームドアの威力はすごい。

切符は障害者割引がややこしそうだったので、これも駅員さんに聞きました。
世の中どんどん全自動になってるが、こういう部分はやっぱり人力こそ必要だと思うんですけど。
ある駅では
「今他の障害者の方をご案内しているので、しばらくお待ちください」
と言われまして、こういうところはやはり人の力を割くのが求められてるような気がします。

【ホテル】

ホテルはマイステイズ御茶ノ水。
東京ドームからできるだけ近くて安いホテルを探しました。
最寄りは淡路町、御茶ノ水、秋葉原。
バリアフリーではないですが、広い部屋にしていただいて本当に感謝。
1階はファミマ24時間なので便利。
ホテルのすぐ裏が「かんだやぶそば」という有名なおそばやさんで、年越しそばをお土産で売ってると知り、予約してしまった。
店で食べるなら行列ですけどお土産なら並ばなくていいので、予約した時刻に行ってみたらブースがあり、すぐに買うことができました。
ホテルの部屋で年越しそば。
車椅子で外食はそれなりに大変なので、これは良かった。
今年は年越しが東京だからうちのおせちが食べられないと嘆いていた子どもも、年越しそばを食べられて満足だったようです。


かんだやぶそばのゆで麺2人前1400円。つゆ、ねぎ、わさび、紙コップ、割り箸がついている。

それにしても、トーキョーはそば屋が多いね!
うどん屋はほとんど見かけないけど、そば屋はあちこちで見かけました。
羽田空港もそば屋がたくさんあったな~。

【ホテル~東京ドーム】

ホテルと東京ドームの往復をどうするかはとても悩みました。
2.1kmなので歩けないこともないけど、雨が降ったら車椅子は大変です。無理。
幸い当日は快晴だったため、行きも帰りも歩いてしまいました。
ホテルから水道橋まで神田川沿いを歩きましたが、とにかく坂がすごい。
車椅子の方が自分だけで行こうとしたら無理なんじゃないかと思います。
ホテルから神田郵便局は平地。
神田郵便局から御茶ノ水駅までがまず急な坂を上る。
一息ついて進みますが、しばらくするとさいかち坂という坂がありまして、もう急すぎて長すぎて大変(行きは急な上り坂。帰りは急な下り坂)。
加えて交通量が無くさびしいので、帰りは22時頃でしたが暗くて人通りが無く、ちょっと心細かった。


さいかち坂


18:00からコンサートが始まり、21:00すぎに終わって、退場規制の最後のほうで会場を出ることができたのですが、その時点で21:50くらいだったでしょうかね・・・
外堀通りに出ると、意外と空車のタクシーが走ってたんですが。

本当はタクシーに乗りたかったけど、走ってるタクシーを止める勇気が出なかった。
普通なら手を上げて止めてさっと乗り込むけど、
車椅子は歩道から車道に出るのが難しい。
だってガードレルや段差があるから。
そして、路肩にはいろいろな車が何台も停車してるのです。

たとえ私が空車を捕まえたとしても、
車椅子の子どもが乗れる位置でタクシーを止めてもらうのは大変そう。
その位置でタクシーが止まってくれても、そこまで私たちが移動するのに時間がかかるし、そのタクシーを見失ってしまいそう。
さらに夜の車道で車椅子と子どもをタクシーに乗せるのは大変そう。

そんなこんなで、ついに帰りも歩きとおしてしまったのでした。
雨が降らなくて本当によかった・・・(切実)

【グッズを買う】

ツアー最終日のグッズ列ってどういうのか想像がつかなかったのですが。
無事買えました。

最終日前日の12/31はグッズ販売がありませんでした。
その日は同じ東京ドームの会場でカウントダウンコンサートがあり、そのグッズ販売しかなかったのです。

そこで1/1当日。
グッズ販売開始は正午です。
私たちがドームに着いたのは11:45。
グッズ列はタリーズ前から数十メートル伸びたあたりが最後尾でした。
でもタリーズのあたりは階段があります。
車椅子では上れません。
警備員さんに聞いたら、西口エレベーターで2階に行けと言われました。
ちょっと時間つぶしして2階に行ったら、列は2階の終わりあたりまで短くなっていました。
やった、階段問題は解消だ!
と思ったら、グッズのブース直前にまたちょっとだけだけど階段があったのでした・・・

でももしかしたら見えないだけでどっかにスロープあるかも!
と思って列の最後尾に並んだら、係の人が車いす用の販売ブースに案内してくれました・・・

上の子はそのまま普通の列に並んで買ってましたが、1時間くらい並んだそうです。
私たちはその様子をブースの外からずっと眺めてたんですが、
上の子が行列から解放されてブースのゾーンに入ってから買い終わって出てくるまで、さらに20分以上かかってました・・・

「ブースに入ってからなんでそんなに時間かかったの?」
って聞いたら、前の人がたくさん買うし、モノによって売ってるブースが違うので並びなおさなくてはならなかったそうです。

11:45 東京ドーム到着。グッズ列はタリーズから数十メートルほど伸びたところ。
12:00前 列がぞろぞろ進み始める。
12:00 グッズ販売開始時刻。
12:30 列は2階に上がったところ。結構ずっとぞろぞろ進んでいるので、待ち時間はあまりないと判断して(上の子が)並ぶ。
13:30頃 ブース内に到着。グッズ列自体も消滅。
14:00前 買い物終了。売り切れも無し。
16:00開場
18:00開演
21:10頃 終演。アリーナ、スタンド2階席、スタンド1階席上列、スタンド1階席下列の順で退場
21:40頃 スタンド1階席下列の私たちが退場。徒歩でホテルへ。(車椅子、介助付き。坂はとっても急だ!御茶ノ水と水道橋って高いとこにあるんだネ!)
22:20頃 2キロ離れたホテル着。




【入場・退場】

今回も着席ブロック。
東京ドームの着席ブロックってどんなのかと思ったら、サイドステージのスタンド席の一部が着席ブロックでした。

16:00に開場が始まったとき、20番ゲートと電子チケットに書いてあったんでそこに並んだら、係の人に「車椅子は安全上回転扉を使えないので、関係者入口にご案内します」って言われて連れて行かれました。

その頃になるとすごい人込みで、係の人が注意しながら誘導してくれるんですが、人のカバンが車椅子の子どもの顔にぶち当たりそうになって、もう必死でよけながらついて歩きました・・・

関係者入口の少し手前で手荷物検査されましたが、ちょうどカフェの前でガラス張りの店の中のお客さんから丸見えで、なんか悪いことして連れてこられた人みたいでちょっと恥ずかしかった・・・

関係者入口は特に何という所でもなかったですが、扉が2重になっていて、挟まれないように係の人が開け閉めしてくれました。
ここで車椅子の預かり書を書いて、係の人に誘導されて行きました。
席の近くで車椅子を預け、そこからは上の子がおんぶして席まで移動。
座席が硬いのでクッション敷いて着席。
以前、クッション敷かずに床ずれができてひどい目にあいましたからネ・・・

終演後は着席ブロックは最後に退場です。
着席ブロックは会場内にいくつかあったかもしれませんが、広すぎて見分けがつきませんでした。
車いす席もどこかと見まわしましたが、もうとにかく広すぎてわからん。

アリーナ席に、一人車椅子の方がいるのはわかりました。
係の人が車椅子持って歩いてたから。
車椅子で席まで連れて行ってもらって、アリーナの普通のパイプ椅子に座ったようでした。
で、帰りにまた迎えに来てもらってました。

今回はサインボールは企画自体無し。
銀テープは飛んでましたけど、私たちの周辺には全く飛んできませんでした。

スタンド1階席下段は規制退場の一番最後の順番でして、
「いましばらくお待ちください」
のアナウンスが流れ続け、退場が始まって20分以上経ってから退場開始。
その数分後に車椅子を持って係の人がお迎えに来てくださいました。

帰りは電車かタクシーか迷ったんですが、結局勢いで歩いて帰ってしまいました。
2.1キロ。
天気が良く、付き添いがいれば東京ドームからホテルマイステイズ御茶ノ水までは歩けます。
でも坂がきつくって・・・
車椅子一人では途中で落っこちそうです。
なんだこのきっつい坂は!
と思ったら、
「さいかち坂」
って書いてありました。
あと、ホテルにほど近い大聖堂のあたりに
「幽霊坂」
ってのもあって、行きは通ったけど(やっぱりきつい坂)、もうそこは名前からして通りたくないな!


大聖堂


【まとめ】

車椅子の子を連れて初めて公共交通機関を使った旅行・・・
皆さんほんとに親切にしていただきました。
2020年オリパラの影響もあるとは思うけど、ほんとスマートなサポートぶりに頭が下がる思いです。

なんかとにかく必死で係の人の背中を追っていたせいか、自分が今どこにいるのかどこに向かっているのかわかりませんでしたが・・・
もうほんと、係の人の背中しか覚えてないくらい・・・

このたびの旅行でお世話になった方々に、心からお礼申し上げます。
そして、子どもたちが本当に喜んだHey!Say!JUMP !!!






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