パイル二等兵さんの記事で、
面白いクッカーが紹介されていました。
「 Theros mess kit 」
固形燃料を燃やして、鍋を三段重ねにして調理できるというものです。
説明書のイラストにはいっぺんに「コーヒー」「スープ」「豆料理」がつくられている様子が描かれています。
クッカーの形状も味わいがあるのですが(とくに穴ぼこのあいた燃料受け皿とカールしたスプーン)、説明書のイラストもステキです。
このクッカーはストームクッカーに似ているらしいので、今回はこれに挑戦です。
ストームクッカーLで三段重ねの三品同時調理をしてみます。
①一番下の鍋でコーヒー
これはまずお湯(300ml)を沸かし、沸騰したら1杯ずつ抽出するタイプのコーヒーを開封せずに入れることにしました(ティーバッグみたいに)。
②真ん中の鍋でスープ
缶詰のスープを温めるようですが、スーパーにはありませんでした。
そこでレトルトのクリームシチュー(1人前 210g)を買い、封を切って中身を鍋に入れて温めることにしました。
③上のフライパンで豆料理
豆料理でまっさきに思い浮かべるのはポークビーンズですが、そんな気の利いた缶詰はご近所にはありません。
ようやく缶詰の「シーチキン&豆」を見つけました。
シーチキンと何種類かの豆が混ざった状態で缶詰になっていて、加熱せずにそのまま食べるものなのですが、とりあえずこれ。
鍋は上下が重ねられるよう、下は鍋(小)、上は鍋(大)にしました。
積み上げると全体の高さは29㎝。
炎の出ているところから一番上のフライパンの底まで17㎝あります。
不安定かな、と思ったのですが、平らな床に置いたので大丈夫でした。
さて調理開始。
といっても実質は温めるだけなのですが、本当にちゃんと上の鍋やフライパンにまで熱がいきわたるのか半信半疑です。
点火後すぐに鍋を積み上げました。
5分で一番下の鍋のお湯が沸騰。
真ん中のシチュー鍋は熱くて直には持てません。
一番上の豆料理フライパンは熱いけど素手で持てます。
沸騰後3分経ってからコーヒーのパックを一番下の鍋に入れ、2分後に消火。
コーヒーはちょっと量が多かったです。
最初に入れる水は250mlでよかったかな。
っていうか、1人分の抽出式コーヒー使うんなら、わざわざ鍋に入れなくてもお湯沸かしてカップで普通にコーヒー淹れればいいんですが。
説明書のとおりやってみたかったんですよ。
シチューはいい感じに温まっています。
豆料理は・・・あまり温まってなかったのですが、もともとサラダで食べる缶詰だったので気になりませんでした。
これがポークビーンズならどうかなあ?
でも、缶詰のままの冷たいものより、少しでも温めた方が気持ちもほっこりしそうです。
なので、「調理する」というより「缶詰を温めて食べる」という感じかなあ。
生から調理するのはこのやり方では無理でしょう・・・
レトルトなら3段にしなくても、コーヒーのお湯と同じ鍋で温められるのですが、あのクッカーの時代にはあまりレトルトって無かったのかもしれませんね・・・
なんか、あの三段調理法ならではの料理ってないですかね・・・
【ストームクッカーで三段調理】
材料:コーヒー(一杯抽出タイプ)、クリームシチュー(レトルト)、シーチキン&ダブルビーンズ(シーチキン・ひよこ豆・うずら豆の缶詰)
※鍋(小)にコーヒー用の水。
鍋(大)にシチューをパックから出して入れる。
フライパンに豆の缶詰をあける。
0:00 点火。火力調整蓋なし。
すぐに鍋を積み上げる。
0:05 沸騰。
0:08 コーヒーのパックをお湯に入れる。
0:10 消火。
調理中
できあがり
※大成薬品 燃料用アルコール(メタノール87%、エタノール13%)
10分間燃焼で30ml(火力調整蓋なし)
※ストームクッカー使用
※室温22℃